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養護老人ホームで実際におきた無断外出事例です。
80代男性S・H様の場合。
状態:軽度の認知症、高血圧、
立位歩行を可能だがふらつきがあり不安定のため施設では歩行器を使用。短期入所されていたS・H様が昼食後、居室に戻り、普段通り
居室にて生活されていたがが、15時のおやつの時間になったので
声掛けに訪室すると居室に姿が見えず窓が空いていました。
他の職員に確認すると14時20分にS・H様がトイレに行くのを
確認していました。手の空いているの職員と協力して施設内を探してもが、姿が
見当たらず、外の捜索を行いました。
それから30分ほどし、施設に近所の自動車整備工場から連絡があり、施設の
入所者と思われる人物が店の前をを通ったので話しかけてお茶をしてもらって
いると連絡がありました。施設の車でお店に行くと入所者のS・H様が整備工場の
社長さんと座ってお茶をされていました。
社長さんが施設の敬老祭で来たときに見覚えがあったと話されていました。
その後社長さんにお礼を言って施設に帰りました。
本人に話を聞くと、「帰りたかった」と話されていました。本人の帰宅願望が強く、
居室の窓を開けて外に出ていき、施設裏手からフェンスを超えてくさ野暮の中に入り、
土手を登って道路に出ていました。
幸いS・H様に怪我はなく帰園ごもかわりなく過ごされているので良かったですが
今後はS・H様の居室の窓は施錠することになりました。
今回のことで施設と地域住民の方との交流が大切だと実感しました。今後も地域の
方と入居者様が交流できる企画を創っていけるようにしたいと思います。