介護職における訪問介護、男性ヘルパーの立ち位置

社会福祉、介護職に約20年携わりました。
20年前には明治世代の方の訪問介護をさせていただきました。

まだ介護保険前の行政による措置制度による高齢者サービスの一環としての介護サービスでした。
介護度など明確化されておらず、現在では自立している方へのサービス提供もあった時代です。
ご高齢の女性の一人暮らしの方から、家事の依頼があったので訪ね、サービスについて概要説明、
男性のヘルパーが訪問する時があると話したところ、やや怪訝する表情になり、
「とてもありがたいですが~男性がお台所にたつのは~」と申し訳なさそうな表情と口調で話始めました。

特に明治世代の女性の方は台所に男性が経つことは、今風でいえばありえない~女性の城を攻めないで~男はだまって座っていて
の生活背景があり、家事先般を男性が行うことは違和感があったと思います。
当時、女性ヘルパーが軒並み定年退職する機会が重なり急募していましたがなかなか募集もなく、男性ヘルパーの訪問も視野に入れておりました。
依頼した方も当初はお断りをしたい雰囲気でしたが、視力が低下し、買い物へ行くのが困難で包丁で野菜を切るときに大きさが分かりにくいし、
火加減がわかりにくいので男性でも構わないといっていただきましたので
女性ヘルパーと交互に訪問する予定をたて、ご納得いただきました。

もともと料理好きなご利用者さんでしたので、男性ヘルパーとして色々料理を教えてもうらう形で訪問させていただこうと今のケアプランの原型のような
方針で臨みました。訪問時に買い物を一緒に行い、素材選びの確認と調理は魚の煮物をしてほしいとのことで、材料の切り方、味付け、火加減を一通り伺い、それにそって調理を行いました。
もともと男性ヘルパー自身も料理や家事が好きだったため、調理もスムーズに行い、味付けの確認やできることはご利用者ご自身で行いました。
ご利用者さんが思っていた以上に家事をこなす男性ヘルパーについて、台所に立つことを徐々に認め、最終的には男性ヘルパーの回数が増えていきました。

調理もさることながら、買い物で重いお米屋、飲み物を運ぶ際にとても助かると話されていました。
家事は女性がすることが当たり前の世代の方にすこしですが、認めてもらえたことが今でもうれしく、今の介護の仕事をするうえで
糧になっています。

その後も他の女性の利用希望の方からの依頼もありましたが、男性ヘルパーが家事もこなしますのでと話しても~あ~○○さんから聞いてますよ~男性でも家事をよくされているみたいね~とやや男性ヘルパーが浸透していることにもうれしさがありました。

ただ男性利用者にはあまり受けがよくありませんでした。
家事をなぜ男性が、もっと男性がつくような仕事ではない、どうしても女性のがいい!なぜ男性なのか!来てほしくない!と言われ、心折れることもありましたが
女性ヘルパー交互訪問により、男性ヘルパーの良さを感じていただけるよう配慮や試行錯誤を重ね、半年かかりましたがようやく
男性が訪問することへの違和感をぬぐえました。

あれから20年がたち、世代も昭和初期の方が多くの利用者になられ、
高齢世代も世代交代をしていることを実感します。
現在ではさまざな介護事業にて男性が活躍する姿をみます。

特にデイサービスや特別養護老人ホーム、有料老人ホームで男性が働いている姿を見かけます。
介護職だけだはなく、理学・作業療法士、マッサージ師の職種も介護事業との連携をはかり
より男性による介護職、関連職種による活躍が見込まれます。
世代も制度も変わってきますが、これからも男性が介護職としての信頼と信用を確立できるような
職場環境、ご利用者、ご入居さまへ気持ちのいいサービスを目指してざしていきたいと思います。

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