高齢者のデイサービスで働いてみて

・デイサービスで実際に体験したこと

その方は歩行が不安定で歩く時は手を引きながら歩きます。
その日は入浴のため介護人に手を引かれながら浴室まで歩いていました。
浴室の前で崩れるように倒れたのです。その時介護者が咄嗟にその方の下に入ったのですが
立ち上がることができず、もちろん歩くことも出来なくなってしまいました。
家族に事情を説明するため連絡してすぐに自宅まで送りました。
もし歩けないようでしたら受診して下さいと伝え帰りました。
後日、大腿骨骨折で入院したとの連絡を受け早速、お見舞いに行きました。
その時の家族の対応はとても良くあの時の行動を感謝されるくらいでした。
でも入院が長引き帰宅後は車椅子生活になると医者から言われたようで家の改築をしないと車椅子では生活できないので費用を出して欲しいと言って来たようです。
市役所にも抗議の電話をしたようでした。
デイサービスでは損害保険に入らなくてはならないので勿論、入っていましたが
保険会社の人や市役所の人が当時の状況を調べてデイサービスに過失があった場合に保険が出るようになっているとのことでした。
現場検証のように何人かで来て当時、関わった介護人の立会いのもと調べた結果、過失はなかったとの判断でした。
お見舞い金と菓子折りを持って挨拶に行きましたが家族は怒りを露わに出していました。
デイサービスに通っている時は家族からも感謝される程だったのに態度が一変したことに驚きましたが
こちらに過失はなかったにしろ、家族からしたら怒りの矛先はデイサービスでしかなかったのだと思います。
それからはより一層、利用者に対して気をつけようになりました。

・ある認知症の方の初期からの経緯

この方は背が高くデイサービスに来る時はいつもスカーフを頭に巻いて長めのスカートをはいていました。
歌が好きでいつも笑っていました。
その時で認知症を発症して10年は経っていました。若年性認知症だったようです。
デイサービスを利用して5年くらい経った時です。
頭にスカーフを巻いて来なくなりスカートではなくズボンを履いて来るようになり
体操の時など同じ動きが出来なくなってきていました。
そんな中でも歌だけは好きで童謡など笑いながら良く歌っていました。
自宅ではいつも童謡を流しているんだとご主人が話してくれました。
ある時、一人で家を出てしまい見つかったのは次の日で自宅からは随分遠い所でした。
ご主人と二人で生活し家では炊飯器の中に水を入れてしまうなど調理も出来なくなっていたようです。
いつもご主人と一緒に散歩をしていたようでその日もご主人の後をついて歩いていた時に転倒してしまったようです。それでも自分で立ち上がって歩行を始めたのでご主人も大したことではないと思っていました。
日にちが経つに連れその方の症状が悪くなって行きました。歩けなくなり抱えてデイサービスにも来るようになり足を触ると顔を歪めます。自分では痛みを訴える事も出来ません。骨折しているのではないかとご主人に話しやっと受診してもらいました。
やはり骨折で入院、その後は車椅子生活になってしまい入所されました。

・高齢者を見てきて思うこと

生きて行くって大変なことです。
歳をとるということは体も心も歳をとるということ。
誰もが病気になったり動作が鈍くなったり元気な人にとっては鬱陶しくなったりすると思います。
今、私は実の父親の介護をしています。他人 には優しく接することが出来ますが実の親に対しては
元気だった頃のことを知っているだけにもう少し出来るでしょうと思ってしまいます。
どの家族もそういう思いはあるのだろうなと思います。
私は息子達に迷惑をかけないで過ごすことができるか不安になることがあります。

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