在宅介護の現実と厳しさ

結婚後すぐに義母の介護が始まりました。

若年性認知症を発症し介護生活を初めてもう10年になります。

毎日大変です。
何が一番大変か!
排泄です。

常に汚れた汚物を隠すのです。
布団の下。
タンスの中。
隠す場所さえあれば、どこにでも隠します。

想像通り、汚物は放置すればするほど匂います。

毎回隠すわけではないので、匂いを頼りに今日はどこかにあると犬のようにクンクンと部屋中を探し回るのです。

1日に何度も探し回ることもあります。

一言で言ってしまうと苦痛です。
私はそんなことをするためにこの家に嫁としてきたのでしょうか?



違います。
好きな人に出会い幸せな結婚生活を夢見てこの家にきたのです。

結婚した以上、いつかはこういう日が来ることは覚悟していました。

しかし介護が始まったのは結婚して2年後のこと。
私はまだ25歳のときでした。

まだまだ新婚生活を楽しみたい中で始まった介護。

病気なのだからしょうがないことは分かっています。

しかし子育てに介護にと同時進行していかなくてはなりませんでした。

子どものオムツを変え、義母のオムツを変える。
子どもをお風呂に入れ、義母のお風呂介助をする。
子どもの服を着替えさせ、義母の着替えをする。

この負担が全て嫁である私にのし掛かるのです。

子どもの事は何も抵抗なくできますが、やはり義母の下の世話などは気が引けます。

いくら女性同士とはいえ、ハッキリ言ってしまえば赤の他人です。

素直に変えさせてくれる時ばかりではないので暴言を言われながら抵抗されてもお世話をするしかありません。

食事に関しても問題があり、「嫁が食べさせてくれない」と何度か大声を出しながら外へ出て行ってしまったことがあるんです。

もちろん朝昼晩としっかり食べさせています。

しかし食後一時間もすると「いつになったらご飯食べさせてくれるの?」と言ってくるんです。

食べたことを伝えるも簡単に納得してくれるわけではありません。

そんな時に起きた事件が「ご飯を食べさせてくれない」とわざわざ外へ行き大きな声で「だれか食べさせて下さい」と叫んだんです。

私は近所の方の目を気にし、家の中に無理矢理入ってもらいました。

恥ずかしさと悲しさで 涙しました。

私はその出来事以来、近所の目を気にするようになりました。

私はどう思われているのでしょう。

義母にご飯も食べさせていないと思われているのではないか。

虐待していると疑われているのではないか。

そんなことばかりが気になり近所の方に会うのが怖くなった時もありました。

私は結婚してこの地へきたので、昔から住んでる義母とは違い、近所の方からみたら私はよそ者なのです。

食べさせてもらえないと訴える義母、食べさせたと訴える私。

どちらの主張を信じますか?と言われたら長年この地に住む義母のことを信じるでしょう。

実際そうだったんです。

私の目を盗み、義母に「嫁さんに隠れて食べなさい」と義母と同世代の方がお菓子やお惣菜を持ってくるようになったのです。

義母はそれを箸も使わず、こっそりと部屋やトイレで食べているのです。

私は「食べさせているから大丈夫」とも言えず見て見ぬふりをするしかありませんでした。

ここで私がどれだけ訴えても周りは信じてくれないと思ってしまったのです。

これが在宅介護の厳しさだと思いました。

この家に嫁にきた以上、義母を介護するのは嫁である私。

しかしなにかあれば冷たい目で見られてしまうのも嫁である私なのです。

10年経ってやっと今は周りの方の理解も得られ何とかやっていますが、あと何年、何十年この介護生活が続くかは誰にも分かりません。

しかし、前向きに考えていかなければ在宅介護などやっていけないのです。

最後に・・・今介護で同じように悩まれている方がいれば、これを見てひとりでも頑張ろうと思って頂けたら嬉しいです。

私も一緒にこれからも頑張っていきます。

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