在宅高齢者の便秘になりやすい問題の解消法

“在宅高齢者を視ている家族で、悩めるのが便秘の問題です。便秘に悩む方のほうが多いので、「何日も出ない」「すっきり排便ができない」といった声を聴くことが多いでしょう。何とかしたいと思っても、すぐにすっきりと排便できるようにはいかないものです。どんな点に注意をしたらよいのでしょうか。

まず、高齢者は、病気や足腰の痛みがあることで、運動不足になってしまう傾向が強く現れてきます。介護する側も出来るだけ目の届く範囲で、自分で出来ることは出来るようにしてもらうほうが却って役立つわけです。運動不足になってしまうのは、足腰の痛みから来ます。動けばさらに痛くて不安定なので、行動することそのものに制限も出てきます。そんな時に行うおすすめの運動があるので、ぜひ、実践してみませんか。お腹の動きを少しでも良くするために、仰向けに寝た状態で、お腹に両手を当てます。そして、腰からあげるように10~20回を1セットで繰り返します。お尻をしっかりとあげられるように意識をしてみてください。次に、仰向けのままで手は頭の後ろにして、今度は膝を立てた姿勢で頭を同じように10~20回を1セットで繰り返します。これを行えば、お腹周りの筋肉が鍛えられるので、便秘にも役立ちます。

そして、高齢者で便秘に悩む方の多くは、下剤など排便を促す薬を内服しているでしょう。その薬を飲む際に、下剤は排便の回数や有無によって、おおむね1日3錠までの下剤であれば、調整が可能です。排便を促す作用があるので、翌朝までに出来るだけ便意を感じたらトイレに座るようにしましょう。介護者がいる場合も、出来るだけ排便の回数や状態を聞き取りをしておくことも必要です。また、便を柔らかくする目的で使われる酸化マグネシウムが配合された薬もあります。こちらも、便の柔らかさを見て調整を処方された錠剤の数の中でなら調整が出来ます。この薬は、食後の内服をするのがふつうです。

それから、高齢者に限らずですが、朝食後にトイレに座るタイミングを逃さないことも、実はとても大切なポイントです。何かに紛れていかないままでいると、便意が焼失してしまうことも珍しくありません。特に、動きがおっくうになった高齢者なら、とりあえずトイレに行ってみるというのも、しない方が多くなります。できるだけ、習慣づけて朝食をしたらトイレに行くように、介護者も促すようにしましょう。それで、すっきりと排便ができるようになれば、リズムも整いやすくなるからです。

最後に、食事の問題も大きく影響を及ぼしています。解消するためには、消化のしやすいものを食べやすいように細かく切ったりペースト状にしたりする工夫が必要です。入れ歯であれば、なおさら、噛む力が弱るためただでさえ消化に時間のかかる高齢者にとっては、吸収も悪くなりがちだからです。乳酸菌をできるだけ摂れるように、ヨーグルトを始め、発酵食品を獲りいれるようにしてみましょう。砂糖の代わりにオリゴ糖を使えば、排便にも効果的です。ただし、あまりたくさん一度に摂りすぎるとお腹が緩くなるので、注意をしましょう。

便秘の悩みを抱える高齢者を自宅で看ている介護者も、このような運動、投薬管理、トイレに座る習慣づけ、食生活の見直しを行うようにしていきましょう。当たり前のことのようですが、実際に、排便のリズムがおかしくなったり便秘になりやすかったりする方は、実に多いものです。そのためにも、常日頃から生活習慣の中で便秘にならないような工夫を行いながら暮らすのがおすすめです。いったん、頑固な便秘になると全身状態まで落ちるだけではなく、免疫力まで低下してしまうからです。介護者もその点に十分、注意をしてみるように心がけましょう。”

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