寝たきりじゃなくても出来る褥瘡の危険

私の母は70代で現在要介護5の認定を受けています。
そんな母がまだ要介護3だったころ実際に体験した褥瘡発生のリスクについてお話したいと思います。

母は昔から働き者で、仕事を辞めてからもじっとしていることがないくらい、いつも何かしら動いている人でした。
そんな母が脳梗塞で病院に運ばれたのは60代の頃でした。発症直後は食事のあとで家族みんなが一人一人別の部屋にいた為、すぐに気が付くことはできませんでした。
時間が経ってからの発見で、処置が遅れたのでひょっとしたら助からないかも知れないと病院でも言われました。
何とか無事に手術を終え、医師から告げられたのは命は何とか大丈夫だが、右半身に麻痺は残る。そして、リハビリをしてももう動かせるようにはならないだろうとの事でした。
母は懸命にリハビリをし、右半身は動かないながらも、健常な左側で色々補う工夫と努力をして、車いすでの食事や、介助は必要ながらもトイレにも行けるようになっていました。その間に、家で受け入れるため、簡単なリフォームなどをし準備を進めていきました。
また介護をする上で、自分達でもどのような知識が必要か書籍やインターネットで調べたりもしていました。


母は無事に退院し、週に2度のデイサービスと、週に一度の入浴サービスを受けるようになりました。このまま、家での生活も慣れてくれたら・・・と思って居たのですが、このころから、母の気力がなくなっていったように思います。
今思えば、「絶対に家に帰るんだ!」!と強い意志を持って帰ってはきたけれど、いざ帰って見ると母が一人になる時間が多く、一人で出来ないことも多く・・・と目標もなくして、もう一度現実も直視していろんな気力がなくなっていたんだと思います。

ある日、母をトイレに連れて行った際、お尻が少し赤くなっていました。季節は夏だったので、かぶれたのかな?と思いながら、母にかゆくないか、痛くないかを確認したのですが、大丈夫とのことで私もそんなに気にしていませんでした。

その後は仕事でなかなか、起きている間に母の顔を見る日も少なく過ぎていきました。

一週間経った頃でしょうか、父から、母のお尻の皮が剥けてるんだと相談されました。
確認してみると、皮は表面の薄皮が少し向けている状態でしたが、皮膚は赤くなり、みるからに痛そうです。
母に痛くないかと確認すると、「痛くない」。そうだった、母は我慢強い人だし、誰にも迷惑もかけたくないと思う人です。
早めに処置をすれば早く治るから、正直に話してと言うと数日前から痛かったとの事でした。
良く考えてみれば、退院前にはあんなに頑張ってベットでくるくる姿勢を変えていた母が最近はずっと横になって居たことも思い出しました。
その後はお医者さんに処置をしてもらい、定期的に姿勢を変える事で、体圧を分散させるようにと対応を教えて頂きました。

私を含め、家族全員が褥瘡の知識はあったはずなのに、なかなか気が付けないでいました。
母は自分で寝返りが打てるから。母が痛くないと言っているから。大丈夫と言っているから。と、言葉をうのみにしてちゃんと確認していなかったことを反省しました。

これ以上悪化させないようにしたい。
原因は私たちが気が付けなかったことと、母の気力が落ちてきたことだと家族で話し合い、私たちの繋がりが切れないよう、コミュニケーションをとって観察して行こうということになりました。

コミュニケーションは、例えば、私が見れないテレビドラマの内容を見ておいてもらい、あとで教えてもらうなど、本当に些細なことですが、母も嬉しそうにあとで話してくれます。
また適度に姿勢を変えるよう促したり、難しいようならこちらで手助けをする。
トイレや、着替えさせるときお尻以外にも赤い場所がないかなど、家族で確認しあい、本人にも確認して、早め早めに対処していくようにしました。

現在は褥瘡の兆候もなくなり、母も寝返りを自分で打つようになっています。
でも、またいつどんなことがおこるか分からないので、観察を続けながら、母と一緒に褥瘡を予防して行こうと思います。

スポンサーリンク
スポンサーリンク



スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする